この記事では、十五夜にうさぎはなぜかについて解説します。
十五夜にうさぎを飾るのはなぜか気になりませんか?
- 十五夜にうさぎはなぜ?
- 十五夜にうさぎが餅つきをしているイメージがあるのはなぜ?
- 月のうさぎは海外ではどう見えている?
知っているようで知らない十五夜の文化について知っておきたいですね。
そこで、十五夜のうさぎについて調べました。
十五夜のうさぎについて、さらに詳しく解説していきます。
伝統的な十五夜の情景をかわいくした「月夜のうさぎ」をお部屋に飾りませんか?
かわいい飾りがあれば、伝統行事の1つである十五夜についての話も弾みそうです♪
十五夜にうさぎはなぜ?由来は月うさぎのお話
十五夜にうさぎのイメージがあるのはなぜ?
十五夜にうさぎはなぜかは、日本では満月の模様がうさぎに見えると言われてきたからです。
うさぎが餅をついている姿に見えるというのが昔からの一般的なイメージです。
月うさぎのお話は、インドの昔話「ジャータカ神話」から来ています!
この物語には、うさぎが自分の身を犠牲にして他者を助けるというエピソードが描かれています。
昔々、うさぎ、さる、きつね、そしてカワウソの4匹が仲良く暮らしていました。
ある日、おじいさんに変装した神様がやってきて、「お腹がすいたから、何かごちそうをくれないかな?」と頼みました。
さるは果物を、きつねはお肉を、カワウソはお魚を差し出しましが、うさぎは草しか食べられないため、何も差し出せません。
そこでうさぎは、「私には差し出せるものがないけど、私の体ならあげられるよ!」
うさぎはおじいさんに火をおこしてもらい、自分の体を焼いて食べてもらおうとしました。
しかし、神様は火を冷たくしてうさぎさんを焼かせませんでした。
そして、うさぎの優しい心を忘れないように、月にうさぎの姿を描いたそうです。
なんだか悲しいお話ですね…。
少し悲しいお話に聞こえるかもしれませんが、うさぎの優しさが月に残されたというのはステキですね。
ちなみに、日本では「今昔物語集」に「三獣行菩薩道兎焼身語」がおさめられていますよ。
この話、「他の動物もがんばったのにうさぎだけ?」「自分を犠牲したうさぎを食べられるの?」と思うところはあります…。
十五夜にうさぎが餅つきのイメージはなぜ?
なぜ「うさぎが餅つきをしている」というイメージがあるの?
なぜ十五夜にうさぎが餅つきをしていると言われるかには諸説あります。
月の表面にある影が餅をついている姿に見えることも、この話を広める要因となっています。
十五夜にうさぎが餅つきと言われる理由について、それぞれ解説していきますね。
古代中国の伝説が元になっている
十五夜にうさぎが餅つきと言われる理由1つ目は、古代中国の伝説です。
中国ではうさぎは餅つきをしているのではなく、不老不死の薬草を作っていると言われています。
伝説によれば、うさぎは西王母という仙女に仕えていて、杵と臼を使って薬草を挽いているとのことです。
その伝説が日本に伝わったとき「杵と臼で作るものといえばお餅」という考えで餅つきに変化したと言われています。
満月を示す望月から餅つきになった
十五夜にうさぎが餅つきと言われる理由2つ目は、満月を示す望月です。
満月を表す言葉の1つ「望月(もちづき)」から「餅つき」が連想されたとのことです。
日本では満月を、十五夜、満月の月、三五の月、望月などと呼ぶことがあります。
とはいえ、「望月」から「餅つき」に関しては正確な資料はないようです。
月うさぎが老人のために餅をついている
十五夜にうさぎが餅つきと言われる理由3つ目は、月うさぎの伝説です。
先ほど紹介した月うさぎの話には続きがあり、月に昇ったうさぎは老人が飢えないようにと餅つきを続けているそうです。
老人が神様だと分かっても尽くす、その優しさに心が温かくなりますね!
うさぎは神様のためだけではなく「地上の人々が飢えないために餅つきをしている」という話もありますよ。
五穀豊穣を感謝するための餅をついている
十五夜にうさぎが餅つきと言われる理由4つ目は、五穀豊穣への感謝です。
十五夜である中秋の名月は五穀豊穣を感謝する行事です。
餅は神様にお供えする大切な食べ物なので、満月を祝う特別な夜にうさぎがその神聖な餅をついているというイメージが作られたそうです。
日本では昔から、お正月などのお祝い事には餅をついて食べる習慣がありますね。
月のうさぎは海外では違う見え方をしている
日本では月に餅つきをするうさぎが見えますが、海外では違う見え方をするようです。
日本とは違う海外での見え方について、いくつか紹介します。
韓国 | うさぎが餅つきをしている(日本と同じ) |
中国 | うさぎが薬草を挽いている(中国の一部ではカニ) |
モンゴル | 犬 |
アラビア | ライオンが吠えている |
インド | ワニ |
インドネシア | 編み物をする女性 |
北ヨーロッパ | 本を読む老女 |
南アメリカ | ロバ |
カナダの先住民 | バケツを運ぶ少女 |
十五夜を行事としているのは主にアジア圏内のようで、韓国や中国でも月にうさぎがいると見られています。
月うさぎの伝説の元になったはずのインドでは、月にいるのはワニだと言われています。
海外では他にもいろいろな模様や動物に見立てられていますよ。
月にどんな模様が見えるか、画像を検索して考えてみるのも面白そうですね♪
十五夜にうさぎはなぜについてのまとめ
十五夜にうさぎはなぜかについてまとめました。
- 十五夜にうさぎはなぜかは日本では満月の模様がうさぎに見えると言われてきたから
- 十五夜にうさぎが餅つきをしていると言われる理由には五穀豊穣を感謝するための餅つきなど諸説ある
- 日本では月に餅つきをするうさぎが見えるが、海外では違う見え方をする
十五夜は昔の人の想像力と、感謝の気持ちが詰まったステキな伝統行事です。
十五夜のうさぎや餅つき由来について知っておけば、ちょっとした話のネタになりますよ。
秋の夜長に、月にうさぎなどを探しながら、家族で十五夜を楽しんでくださいね♪
伝統的な十五夜の情景をかわいくした「月夜のうさぎ」をお部屋に飾ってみませんか?
かわいい飾りがあれば、十五夜の文化についての話も弾みそうです♪